paxmanの我が世界

平和を作るために日々の思いを綴ります。 ほとんどたわいもないことですが。

「フラガール」映画への希望のつながり

この間、やっと「フラガール」を観た。

いつかは観ようと心に誓っていたのだが、
あんまりにも評判になって、かえって
それが気持ちを削いでいた。

あまのじゃくなのだ。決定的におもしろい
と思ってしまうと、いつでもいいやと、
心がブレーキを踏む。

「それでもボクはやってない」の時も
そうだった。

さて、感想。

感動した。幸せだった。

月並みだが、そうというしかない。
こんな気分になった、させてもらった、
映画は久しぶりだ。

映画として、行ききった満足を与えてくれた。

アメリカのそれも有名な賞を獲得した作品を
観ても、内容はいいとしても、映画としての
幸福と、興奮は得られない事ばかりが続いていた。

正直、時代と、映画と、アメリカと、私が、
決定的にわかり合えない時が来たんだなと、
映画を観る意味が失われたのだと、思っていた。

そんなとき、この映画に出会った。

多少過度な演出だったが、それを微妙なバランスで、
ギリギリの線で、押さえつけて、物語りとしての
形を作っていた巧みさにほれぼれした。

陰惨な現実と、それに立ち向かう可憐な勇気。
表情の隅々から香り立つ。

つぶれかけの炭坑。煮物だけのおかず。破れかぶれの
障子。危険と隣り合わせの仕事。未来のない青春。
無責任な会社。過去の栄光がまぶしい謝金まみれの先生。

どれもが、自暴自棄の中で、生きていた。

そこに、考えられない現実が舞い降りる。
踊るという事、それも、フラダンス。
寒風吹きすさぶ地方の寒村での夢。

誰もが信じない夢。行き場を失った、
踊り子、村の娘。彼女らがぶつかり合いながら、
互いを見つめ合い、助け合い、生長していく。

見違えるように踊りがうまくなる。
見違えるように心が輝く。

落ちぶれた現実を酒で紛らわし、
当たり散らしていた踊りの先生が、
村民の反対から、娘たちを守るため、
責任をとり、荷物をまとめるその姿を見つつ、
「いい女になったな」言う何とも言えぬ暖かさ。

久しぶりに、本当に久しぶりに、次のシーンが
待ち遠しくなるような、映画だった。

娘の母がこういう。
「炭坑で苦しんで生きる事がすべてだと思っていたが、
楽しく踊って、お客に喜んでもらう仕事もある。
娘にはそんな時代を生きてほしい」
いい話ではないか。

何とも支離滅裂。
悲しいほどの、批評だが。我が気持ちはこれが
精一杯の表現だ。

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